内陸部の倉庫街

ちょっと所用で印西を車で走った。
印西市と言えば失敗ニュータウンの代表格である千葉ニュータウンがある。
多摩ニュータウンも最近はいろいろ言われるが、千葉ニュータウンはこれに並んで作られたはずだが、多摩は成功、千葉は失敗になってしまった。
北総線に代表される交通問題が原因と言われる。この辺りは諸氏がすでに議論されているので触れないでおく。
印西市の人口は10万だそうだ。市町村合併をしても10万。10万と言ってもニュータウンでない地区の人口が半分はあるだろうから、40年超開発しても5万人しか人口が増えなかったということなのか?
こりゃ失敗だ。
広大な空き地は、巨大商業施設、物流センター、データセンターに化けた。
商業施設はともかく、物流センターとデータセンターが立ち並ぶ一角を走ると人気のない無機質な巨大な建物の中に広い道路が張り巡らされている。
やってくる車はトラックばかり。
港湾の倉庫街を思い出した。海から遠いこの地区が倉庫街というのも不思議な感じ。
地盤が安定しており、データセンターに好立地とか、成田空港が近く物流施設に好立地ということでこの手の建物が増えているが、住宅ではないので、多少の雇用があったとしても人口は増えないのでしょう。
データセンターもデータの倉庫なんですね。
リアル物体とデータの倉庫街。
人口減少の時代、失敗ニュータウンは倉庫とデータセンターに転用され、土地が処分されただけでもましなのかもしれない。