仕事について(その4)

面接日当日、その会社は表通りから少し入ったところにある5階建ての古びたビルだった。

受付を済ませ、面接に入る。男性2名おり、これまでの職歴とそれに伴ういくつかの質問があった。

当時所有していた資格は普通免許と消防設備点検の資格が一つのみだったが、そこはチェックされた。

警備員登録をするので、刑事罰がされていない証明書が必要との事だった。

仕事の内容は予想通り警備と設備を兼務した仕事で詰所に入り24時間体制で待機をして必要に応じて出動するものだった。

待遇面は給料はともかく、この手の職種にしては珍しく、120日の休みがあったことがポイントだ。

面接は1時間程度で終わり、数日後に採用連絡があった。

辞退するか悩んだが、とりあえずビルメンの経験をつけるという意味で入社することにした。