小規模現場だと設備員が「管理人」と呼ばれることがある。
ゴミクズ底辺のビルメンの中には「管理人」と呼ばれることに苛立ちを感じる人が意外と多い。
何度か話しているように、この業界に好きで来た人は少なく、やむを得ず来た人が多い。
そのようなコンプレックスが表に出てしまい、雰囲気の悪くなっている現場も多い。
ビルメン設備員の心のよりどころは管理ヒエラルヒーの頂点が設備だという考え方である。
ビルメンは設備、警備、清掃の三業態を主に構成される。
多くの場合、現場の責任者は設備員がなる。オーナーと話をするのも設備だ。
そして、ただのペーパー資格に過ぎないが名義出しもする。
だから、設備は警備や清掃よりましなんだという考えである。
ただの伝言ゲームに過ぎない業務レベルでも、言い換えれば、マネジメントとか調整になる(笑)
大きな現場では設備員が常駐する部屋は「防災センター」とか、「電気室」と書かれているだろう。
小さな現場だとこれが、「管理人室」になるのだ。
この管理人、管理人室という言葉に腹を立てるわけだ。
実際にそういう仕事をしていないにもかかわらず、設備員と言えば少しはましな仕事をしているように見えるけれども、管理人と言われると、何もしないで受付に座っている守衛みたいなイメージがあり、これがビルメンを傷つけるのだ(笑)
実際に管理人室と書かれたプレートの上に、「設備室」とか、「技術室」と書かれた紙を貼りつけているケースは目撃している。
管理室用も郵便受けにも同じような紙を貼り付けているケースもあった。
こういう人も少なくないし、そういう人は普段から腹の中はピリピリしていると思うので、そういう人に接するときは気を付けましょう。