仕事について(その6)

ビルメンと言えば資格だが、私は大した資格は持っていない。

2級ボイラー、消防設備乙4、1,2種電工、三冷、ビル管、宅建だ。

頭が悪いので電顕は挫折した。

2種電工については社内で講習会があり、それを利用した。

もう50代だし、今更勉強するのも嫌なので、資格はこの辺で終わりとしたい。

 

さて、警備兼務の遠隔監視なので車の運転がつきものだった。都内を車で走ることがこれまでなかったので、これが大変だった。

当たり前にカーナビが付いていない時代だったし、社有車には付いていない。

各現場の道順を覚えないといけない。地図はあったが、都内の道なので車線変更がつきもの。これがなかなか覚えられなかった。

昼間の定期点検は二名で行くので、道を教えてくれるが、夜間の緊急出動は一人で出動するので昼間と勝手が違う夜間の出動は大変だった。曲がる所を間違え、一方通行にはまり、角をぐるぐる回って抜け出せなくなることもあった。

また駐車場探しに苦労することも多く、これで時間がかかり到着が遅れることもあった。都心の繁華街の小型ビルなどは当然のことながらビル自体に駐車場を持っていない。変なところに止めるとトラブルになる。

社有車は軽自動車なので取り回しに苦労することはなかったが、それでも擦るようなことはあった。

工具類はある程度は積んでおり、簡単な処理はできた。まあ、パッキンまわりの作業とか、漏水が広がらないように養生シートを貼るとかそんな作業がほとんどで、時折、排水管詰まりの処理でカンツールを用いることがあったくらい。

翌朝は9時に引継ぎを行いそれで退社となるのだが、大きな設備トラブルなどがあると人手が足りず、午前中は残業になることもあった。

ポジションの高い先輩などは夕方まで帰れないこともあった。

まだ若かったので、明けはよくソープランドに行っていた。午前中はちょっと安い。