着たくない、履きたくない

通勤時には一応、スーツを着ている。

とはいってもネクタイはしていないし、革靴も履いたり履かなかったりしている。

所詮、現場に行けば作業服を着るので、作業服通勤をすればよいのだが、帰りにどこか立ち寄ったりすることを考えると、念のためスーツにしておけばよいだろうという考えなのだ。

とはいえ、母が亡くなって、家事を自分で行うようになった。その結果、洗濯も、アイロンがけも行うことになる。

洗濯は父も手伝ってくれるので、まあ良いのだが、父は働かなくなってからアイロンがけが必要服は手間なのか着なくなった。

だからアイロンがけは私の服だけなので、自分で行うことになる。

面倒ですよね。

形態安定シャツとか言っても最初のうちだけで、結局はアイロンがけが必要になる。

作業服なら洗うだけで、アイロンがけなど不要だし、作業服通勤にすれば家事の手間が省けるんだな。

実際に他所の現場の人はそういう人も多い。

スーツだって、革靴だって、よほどのことが無ければホワイトカラーの人たちもあまり着ることが無くなったわけだ。

要するに何かの、そう、マーケティングなどで常識が破壊されてしまえば、案外社会は変わるものだ。

昔はネクタイも革靴もするのが当たり前で、用いないという選択肢はなかった。

機能性に欠けるし、暑いし内心嫌だったが、それを吹き飛ばすトレンドが発生しなかったわけだ。

悪い方向に行くと怖いが、潜在的な不満は皆持っているので、それをうまく利用して常識をひっくり返すようなビジネスができればよいのでしょうね。