初めてのお葬式(その10)

父は母が亡くなっても銀行口座の取り扱いはそのままにしていた。

定期預金の満了の連絡があったというので銀行に行き、そこで銀行員に相談したら、口座が閉じられてしまったとのこと。

ATMで定期預金から振替ができると思うので、それで引き出して放置すればよかったのだが、父はそんなことも知らないので、銀行員に相談してしまったらしい。

後日、銀行に行き改めて説明を受けるとのことだった。

その後銀行に行き、書類を用意してくれとのこと。

母と相続人全ての戸籍謄本、相続人全員の印鑑証明書、通帳、キャッシュカードとのこと。

父いわく、相続人は私しかいないようだ。親戚がどうなっているかというのは父方は何となくわかるのだが、母方はよくわからないのが本当のところで、相続人が私しかいないとは知らなかった。親戚がいるとは聞いていたのだが、関係なかったのか。

幼少のころに遊びに行ったきり全く縁が無かったのだ。

私は印鑑証明など無いので、印鑑の登録をしないといけない。

市役所のサイトで調べると登録できる印鑑の径とか決まっているようだ。

とりあえずアマゾンで実印に使える印鑑を注文する。三文判では寂しいので1300円のものにした。

翌週はたまたま有休を取っているので、その時に登録に行けばよいだろう。

母の戸籍というか除籍謄本は出生から死去まで連続したものとのことで、生まれた村に問い合わせることにしたが、当然ながら市町村合併なので、合併後の自治体から取り寄せることになる。

父が問い合わせていたが、そのわきで電話のやり取りを聞いていると、やっぱり歳なんだな。どうも思考が遅いし、繰り返しが多い。ボケるのは勘弁してほしいが、そんなことになるかも。

カスタマサポートの皆様は本当に大変な仕事をしているのだなあと思った。