ビルメンと言えば、仕事を全くしない同僚がよく職場にいて、問題になるという事例がある。
これは理由は簡単で、腐ってしまう構造がある。
・世間体が極めて悪い
人に言えない、言えば馬鹿にする人がいるのは事実だ。
・賃金が低い、昇給もないことも多い
「働いたら負け」ということ。
・一度ビルメン業界に転落すると他業界への脱出が困難
実際に転職活動をすればわかる。応用可能なスキルがあるとみなされない。
だから、仕事をしないでバランスをとる方向になるわけだ。
昔は定年後の仕事だったが、産業構造の変化でサービス業の従事者が増え、デフレ下でもあったので、ビルメンのような仕事でも老年ではなく中年や若年が参入した結果、「第二の人生」の仕事だったのが、モチベーションのない仕事を「第一の人生」として長期間過ごす人が増えた。
長い人生の大半のビルメンで過ごすとなれば、腐ってしまうのもわからなくはない。
そのような人物がいると現場のモチベーションが下がるが、人事権のある本社は現場を見下しているケースが多く、このような業界で、求人難だから数合わせとして、問題児をそのままにしてしまう。
これで現場の雰囲気が悪くなるケースがとても多い。
中には現場責任者が本社を掛け合って、このような問題児を追い出すこともあるが、その後任が大して変わらないレベルの人物であることもこの業界では珍しくない。
基本的に第一志望の仕事ではなく、仕方なく就業する業界なので、どうしてもこの手の人物は出てきてしまうのだ。
要するにビルメンなんて言うのは民間版の生活保護みたいなものだ。
本物の生活保護は求職活動は必要だが、仕事をする必要はない。
ビルメンは低レベルの仕事と引き換えに薄給をくれてやる民間組織みたいなもので、ワークシェアリングなのだろう。